【例文あり】 面接に遅刻した時の対処法・お詫びの方法

当然ですが就活の面接には万全な体制で臨むことが重要です。けれども何かのハプニングで、面接に遅刻してしまうこともあり得ます。

新卒採用をおこなう企業にとって面接は、忙しい業務の合間を縫って設けた貴重な時間です。その大事な時間・約束に遅れてしまうという事は、率直に言えば企業にとって「時間を無駄にした」と感じるだけでなく、就活生の評価のマイナスにも繋がりかねませんので面接への遅刻は極力避けましょう。

ただし、どうしても避けられない事情で、面接に遅刻するというケースもあります。面接に遅刻してしまうことには変わりありませんが、その後の対応によっては企業が理解を示してくれることもあります。

また、遅刻することが分かっている時に絶対にしなければならないのは、企業への遅刻連絡です。このときの就活生の対応の仕方によって、企業側の評価は大きく変わります。なかには機転を効かせた場合には、好評価につながることもあるでしょう。

今回は、就活面接に遅刻しても出来る限り受かるために、遅刻する場合の対処方法、お詫びの仕方、遅刻連絡のマナー等についてご紹介します。

<できれば遅刻しないように到着を!>
就活面接では会社に何分前に到着するべき? – 当日のスケジュールと合わせて解説

目次

1.遅刻せざるを得ないときは、まず電話する!


面接に遅刻することがわかったら、できるだけ早く企業に電話連絡をいれましょう!
遅刻の連絡をしないと、企業側は予定どおり面接を行う気持ちでいるため、約束の時間に新卒就活生が来ないことに戸惑い、場合によっては面接自体を取り消されてしまうこともあります。

しかし、ただ「遅刻します」という連絡だけでは、企業側にとって十分な連絡ではありません。企業の採用担当者も忙しいので、遅刻の連絡は一回で必要な内容を伝えられるようにするのがポイントです。面接に遅刻する際の連絡では、以下の3つのポイントが重要ですので、これらを意識して電話しましょう。

(1)何時ごろ会社に到着するのか把握する


遅刻することがわかった時点ですぐに連絡することは、迅速な対応として求められることです。しかし人事担当者に「遅刻します」と伝えるだけでは十分ではなく、相手に「何時頃に到着するのか」を伝えることがより重要です。

企業側からすれば、予定時刻からどのくらい待たなければならないか把握したいのは当然の事です。自らの準備や移動時間などを考慮し、必ず到着予定時刻を伝えましょう。

しかし、災害や人身事故など大規模な遅延となる状況に関しては時間が読めないこともあります。その場合は、きちんと理由を述べて、到着時間が未定であることも含めて伝えましょう。

(2)遅刻する理由を正直に伝える


面接に遅刻してしまう理由を採用担当者に伝える時は、できる限り正直に話すようにしましょう。
交通機関の事故や遅延など、不可抗力のものに関しては企業側が理解を示してくれる場合もあります。

しかし「前日の夜に遊びすぎて寝坊してしまった」等のプライベートな事情による遅刻理由は、企業側にとってはマイナスイメージにしかなりません。このように自分都合の理由で遅刻してしまう場合には、「体調不良で起床時間が遅くなってしまった」など多少表現を変えることをオススメします。

大事なことは、遅刻してしまったことに対する企業へのお詫びの気持ち・誠意を伝えることです。会社へのお詫び方法のポイントは、また後ほどご説明します。

(3)担当者への電話が繋がらない時は伝言する


採用担当者に遅刻連絡をしたのも関わらず、担当者が席を外していて連絡がとれない場合があります。連絡の際に採用担当者が離席中の場合は、電話応対をしてくれた社員の方に、伝言をお願いしましょう。

自分の名前はもちろん、大学・学部、面接予定時刻を伝え、遅刻する理由と何時ごろ到着予定かもお伝えしましょう。また電話を切る前は、電話に取り次いでくれた社員の方へのお礼の言葉も忘れないようにしましょう。

2.遅刻してしまったときのお詫びの仕方


就活の面接に遅刻するという事は、企業との約束を破ってしまった事なので、相手すなわち採用担当者にお詫びをしなければなりません。実は遅刻した事についてどれだけ反省し、誠意ある態度をとれるのか、という点についても採用担当者はチェックをしています。

ここでは遅刻というマイナス評価をどれだけ信頼回復につなげるか、謝り方のポイントを紹介します。

(1)遅刻した時のお詫び方法

まず遅刻したときの電話や対面など様々なお詫びの方法について、ご紹介します

①電話での謝り方


電話で面接の遅刻連絡をする際は、必ずお詫びの言葉を述べるようにしましょう。
「すみません」という学生言葉ではなく、「誠に申し訳ございません」というビジネス現場で用いられる丁寧な言葉遣いを心がけると、より誠意が伝わります。

ちなみに電話で連絡する時に、遅刻してしまう理由を強調して、「自分は悪くない」というアピールをすることは避けましょう。なぜなら社会人やビジネスの現場では、遅刻の理由は言い訳になってしまうからです。

例えば、企業側からみれば「電車の遅延」という言い訳は、「ぎりぎりに到着する電車ではなく、もっと早い電車に乗れば良い」と思われるのです。

遅刻すること自体が企業側にとって既にマイナスに受け止められています。大事なのことは「申し訳ない」という謝罪の気持ちを伝えることなのです。

②面接時での謝り方


事前に電話で遅刻する事について謝罪していたとしても、到着後に採用担当者と顔を合わせた時点で、必ず最初にお詫びの言葉を述べましょう。

「この度は遅刻していまい、申し訳ございませんでした」という丁寧な言葉を使うのはもちろん、企業側の立場をくみ取った言葉で伝えると印象が良くなることがあります。具体的にどのような言葉が適切か、後ほど紹介する例文集を参考にしてください。

(2)謝り方で相手の反応は変わる


就活生が遅刻するとわかった時点で、採用担当者は面接の中止を求める場合もあります。もし電話をした時に面接中止の話を相手から持ちかけられたら、必ず面接を受けたいという強い意思を伝えましょう。

「諦めず、熱意があって粘り強い」という印象をもたれ、採用担当者の気持ちが変わることがあります。誠意をもった謝罪をし、熱意を伝えることは、相手に良い印象を与えることにもなります。「ぜひ面接を受けさせてください!」と食い下がる姿勢も大事です。

(3)謝り方のNG例


遅刻連絡の際、マイナスイメージになる謝り方を以下にまとめています。これらに注意したうえで、誠実な謝罪が心がけましょう。

  • 「すみません」と軽く、平謝りと受け止められる言葉遣い
  • 遅刻理由を強調して、自分を正当化する
  • そもそも、遅刻することに対する謝罪の言葉がない
  • 遅刻しても面接が受けられると思い込み、リスケの提案をする
  • 予定時刻に遅れても受けたいという熱意が感じられない

3.面接で遅刻したら必ず落ちてしまうのか?


面接に遅刻することは企業側に大きなマイナスイメージを与えることになるので、面接に落ちてしまうのではないかと不安になる人も多いことでしょう。しかし「遅刻」というマイナス評価を挽回し、内定につなげることができるかどうかは、遅刻後の就活生の対応にかかっています。

(1)遅刻した事実がマイナス評価になることは事実


就活生が面接に遅刻することは、企業側にとってマイナス評価になることは確かです。
交通事故や公共の乗り物の遅延だとしても、「余裕をもって自宅を出れば、遅刻を避けることができたのでは?」と思う採用担当者も少なくありません。

企業にとっては忙しい業務の合間を縫って面接の時間を設けた訳ですから、予定が狂うことは「会社の損害」と言っても過言ではありません。厳しい言い方かもしれませんが、就活生もその背景をよく理解し、遅刻を絶対にしないようにしてください。

(2)面接で遅刻したからといってすぐに落とされるとも限らない


確かに面接へ遅刻することはマイナス評価ですが、必ずしも落ちるとは言い切れません。

遅刻によって落ちるようなら、電話連絡の時点で面接の取りやめの話が出てくるはずです。しかし、採用担当者が面接の機会を作る意思があるのなら、面接をした結果で合否を判断したいという思いがあるかもしれません。大事なことは誠実な対応がとれるかどうかで、誠意が伝わる謝罪と姿勢が伝われば、採用担当者への印象が大きくアップすることもあるのです。

(3)遅刻してしまった後の対応が大切


必ずとは言えませんが、遅刻によるマイナス評価は、挽回することも可能です。
面接する時、そして面接が終わった後にも、遅刻してしまったことに対して、きちんとお詫びの言葉を述べましょう。また、約束の時間に遅れてしまったにもかかわらず、企業側が都合をつけて面接の時間を調整してくれたことに感謝の気持ちを示すことも忘れてはいけません。

謝罪と感謝の言葉は、社会人、ビジネスマンに求められる最低限のマナーです。マナーを守れる人材を求めている企業にしてみれば、適切な対応ができる就活生を採用したいという気持ちがあります。

さらに後ほど解説するアフターフォローができると、採用担当者の評価が上がる可能性も出てきますので、ぜひ参考にしてみてください。

4.遅刻しても受かるために必要なことは?

ここまで読んだ方は、就活にとって遅刻がどれほど悪影響を及ぼすかを理解いただけたかと思います。

しかし、就職活動で面接に遅刻したにも関わらず、内定を勝ち取った人たちがいることも確かです。ここでは遅刻しても内定を獲得した学生たちに共通していたことを見ていきたいと思います。

(1)どんなに時間に遅れても必ず会社に行き、お詫びする


先ほど述べた通り、会社に遅刻連絡をした際に「面接は取りやめましょうか?」と面接中止について言われることがあります。さらには中止とまでいかなくても「面接は別の日に再設定しましょう」と言われることもあります。

この様な場合に「どうせ遅れてしまうのだから、別の日に面接した方がいいかな」と軽い気持ちで別日に面接再設定をお願いする人も多いかと思います。

しかし、これらの行動も人事担当者からチェックされており、「この学生は熱意がない」「遅刻したにも関わらず誠意が足りない」と評価をさらに落としてしまう原因になります。

遅刻しても内定を勝ち取った学生たちは、たとえ人事から「今日は他の面接が入ってますので別日にさせてください」と言われても、「ご迷惑をかけたので、面接できなくてもお詫びにお伺いします」などと述べて、必ず面接会場に向かってお詫びをしに行ってました。

もちろんその日に面接できればさらに良いですが、もし面接ができなくても採用担当者からは「ここまで熱意があるなら」と考えるようになります。

(2)強い気持ちを示す


(1)と関連しますが、「この会社に入りたい」という強い気持ちを示すことも、遅刻というマイナス評価を挽回して内定を勝ち取った学生たちに共通していた部分でした。

遅刻してしまった事実は、「やる気がない」、「志望度が低い」と思われしまいます。
そのマイナス評価を取り返すためにも、改めて志望動機を見直し、企業研究に力を入れることで、内定に少しでも近づくことができます。

5.【例文】面接で遅刻してしまいそうな時の伝え方例文


面接に遅刻するという不測の事態に、冷静でいることが難しい場合もあります。
落ち着かない状態で企業側に連絡しても、かえって相手に失礼な態度をとってしまう可能性もあるので気をつけたいところです。以下にまとめられた例文を参考に、冷静な遅刻連絡ができるようにしましょう。

(1)電話で謝る時


電話に出た相手が確実に採用担当者であることは少ないでしょう。ですので、まずは採用担当者と電話がつながるようにします。そのときは「お世話になっております。〇〇大学の▲▲と申します。おそれいりますが、採用担当の■■様はいらっしゃいますでしょうか」と電話先の相手に取り付いてもらうようにしましょう。また、担当者につながったら、再度挨拶と名乗りをする必要があります。

①電話での謝り方例1

「お世話になっております。〇〇大学の▲▲です。

本日〜〜時に予定しております面接なのですが、
電車が遅延しておりますため御社への到着が遅れてしまいます。

お忙しいなか、貴重な時間を割いてくださったのに、誠に申し訳ございません。

到着予定時刻が〜〜時になってしまうのですが、
その時間から面接を受けさせていただくことは可能でしょうか?」

②電話での謝り方例2

「おはようございます。

本日〜〜時に採用面接を予定しております、
〇〇大学の▲▲です。

突然のお電話にて失礼します。ただいま、●●駅におるのですが、
人身事故の影響で電車が遅延しております。

そのため、御社に着くのが〜〜時の見込みです。

お約束の時間に間に合わず、誠に申し訳ございません。

面接の予定時刻に遅れてしまうのですが、
このまま御社へ伺わせていただいてもよろしいでしょうか?」

遅刻する旨を伝えたら、このまま訪問してよいか確認しましょう。場合によっては、中止や日程の再調整の話になることもあります。

(2)メールで伝える時(電話が繋がらない場合)


面接の遅刻連絡は基本的に電話で行うようにしましょう。しかし、公共の乗り物の中など、電話できる環境でない場合はメールにて連絡するようにします。

①メールでの謝り方例1

「株式会社●● 採用担当 ■■様

お世話になっております。
本日、御社にて採用面接を控えております〇〇大学の▲▲です。
ただいま電車内におりますため、メールにて失礼いたします。

現在△△駅を出たところで、人身事故のために車両が停止してしまいました。
電車が動き出すのに、時間がかかってしまうとのことです。

そのため、本日〜〜時に予定しておりました面接に遅れてしまいます。
貴重な時間を割いていただいたにもかかわらず、このような形になってしまい申し訳ありません。

私としては、御社の面接を受けさせていただきたいと思っているのですが、
このまま御社に向かわせていただいてもよろしいでしょうか?

何卒よろしくお願いいたします

▲▲」

②メールでの謝り方例2

「株式会社●● 採用担当 ■■様

おはようございます。
〇〇大学の▲▲です。
現在、電車に乗車中のためメールを送らせていただきました。

ただいま△△駅を出発したところで、人身事故が発生して電車が止まってしまいました。
出発するまであと〜〜分かかるとのことです。

大変申し訳ないのですが、〜〜時に予定しております、御社での採用面接に遅刻してしまいます。
予定時刻直前にこのような連絡を差し上げてしまい、誠に申し訳ございません。

お約束の時間に遅れてしまうのですが、このまま面接に向かわせていただてもよろしいでしょうか?

ご多忙のところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

▲▲」

採用担当者からのメール返信がない場合、メールを読まれていない可能性があります。電話ができる状況になり次第、改めて電話でも連絡をするとよいでしょう。

(3)直接謝る場合(連絡を忘れてしまった場合)


会社に到着したけれども、急にお腹が痛くなってトイレに行ったなどの緊急事態で遅刻連絡をしそびれてしまうことがあります。その場合は、面接時に理由と謝罪を伝えるようにしましょう。

①直接会ったうえでの謝り方例1

「面接開始時刻に遅れてしまい、誠に申し訳ありませんでした。

御社に到着した途端に腹痛に見舞われ、お手洗いをお借りしておりました。

私の体調管理の不備のせいで、お約束の時間に遅刻してしまったこと、
心よりお詫び申し上げます」

②直接会ったうえでの謝り方例2

「本日はお忙しいなか、面接の時間を設けてくださいましたのに、
到着が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。

御社のロビーにてご年配の方からセミナー会場への道を尋ねられ、
フロアまでご案内したところ、こちらに着くのが遅れてしまいました。

お約束の時間を過ぎて■■様にご迷惑をおかけしてしまったこと、
誠に申し訳ございませんでした」

採用担当者に対面した時点で、遅刻のお詫びをするようにしましょう。タイミングを逃してしまうと、切り出すことも難しくなってしまいます。謝罪が遅れることは、採用担当者からしてみればマイナス評価につながりかねません。

6.面接後のアフターフォローも忘れずに


面接が終了した後、お礼とお詫びのメールを送ると評価を挽回できる可能性があります。もし、面接に遅刻した場合は、面接が終わった後のお礼メールでも改めて謝罪の言葉を述べるようにしましょう。面接後の連絡における、謝り方のテンプレートを用意してあるので参考にしてください。

(1)遅刻した面接後は、フォローメールを送る

遅刻をしたにもかかわらず、採用担当者が面接の機会を設けてくれたことに感謝するのはもちろん、遅刻したことを再度謝ると、誠意ある印象を与えられる場合があります。

遅刻したことで、採用担当者の予定が狂ってしまったので、少なからず相手に手間と迷惑をかけたことになります。それでも面接の時間を調整してくれたことに感謝する気持ちと、自分のミスによって迷惑をかけたことへのお詫びを必ず伝えましょう。

(2)フォローメールの文面例

①フォローメールの文例1

「株式会社●● 採用担当 ■■様

お世話になっております。
〇〇大学の▲▲でございます。

本日は■■様のお時間をいただいて、面接の機会を設けていただいたこと心より感謝申し上げます。
しかし、貴重なお時間を頂戴したにもかかわらず、面接に遅刻してしまって誠に申し訳ありませんでした。
■■様のご厚意で面接の開始時間を変更していただき、深く感謝いたしております。

(面接で感じたことなどを伝えるようにしましょう)

私は御社を第一志望と考えておりますため、御社との良縁があることを願っております。
ご多忙とは存じあげますが、面接結果の連絡をお待ちしております。

末筆ながら、面接の御礼と共に御社の今後のご発展をお祈りいたします。

▲▲」

②フォローメールの文例2

「株式会社●● 採用担当 ■■様

お世話になっております。
本日面接を受けさせていただきました、〇〇大学の▲▲でございます。

お忙しい中、本日は御社の採用面接の機会に恵まれましたこと、心より御礼申し上げます。
しかしながら、面接に遅刻してしまい、御社ならびに■■様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。
それにもかかわらず、面接の開始時刻を調整してくださりまして、本当にありがとうございました。

(面接で感じたことなどを伝えるようにしましょう)

■■様との面接を通じ、御社への入社を希望する気持ちがより高まりました。
お忙しいところ恐れ入りますが、合否結果の連絡をお待ちいたしております。

最後となりましたが、本日の面接のお礼と、御社のますますのご発展と皆様のご多幸をお祈りしております。

▲▲」

7.<番外編>説明会の遅刻は問題ない?


面接とは別ですが、就活でよく遅刻してしまいがちなのが、企業説明会です。
説明会は、面接と違って大人数での参加になり、選考に入っていないからと気が緩みがちです。
説明会であれば、遅刻や場合によっては無断欠席は選考に全くかからわないのでしょうか。

(1)たとえ説明会の遅刻であっても選考に一切影響しないとは限らない

たとえ、大人数で参加する企業説明会の遅刻であっても選考に一切影響しないとは限りません。

最近では、企業説明会の参加の場合でも事前にメールや就活サイト経由で予約することが多くなりました。
予約型の企業説明会の場合は、説明会担当者の方が出欠を確認しています。
そこで、遅れて会場に入ってしまうと、採用担当者に顔と名前を覚えられてしまいます。

(2)社会問題化している就活生の説明会無断欠席

かつて企業説明会の予約は紙に記入して郵送する方法が一般的でしたが、最近ではメールで手軽に予約できるものが増えてきました。

手軽さの一方で問題になっているのが、「説明会の無断欠席」、いわゆる「ばっくれ」です。

事前の予約数だと100人の予約を受けており、資料や会場も予算を掛けて用意したにも関わらず
実際に参加したのは10人ほどだった。

というような事例もあるようです。

イベントの設営費用は、学生が想像しているよりも遥かに膨大なお金が掛かります。

そして何より、ばっくれるという行為は企業に対して失礼なことです。

間もなく社会人になる大人として、連絡を入れるなど最低限の礼儀をわきまえましょう。

8.まとめ

いかがだったでしょうか?
面接に遅刻することによって、就活生は「マイナス評価からのスタート」である覚悟を持つ必要があります。

なかには時間厳守が絶対条件とし、面接自体を取り消す企業もあるでしょう。しかし、遅刻する理由や遅刻そのもので、その人を評価する企業ばかりではありません。

人を採用する際に、これから社会人として適切な対応ができるかどうかという点を見ている採用担当者もいます。ですので、遅刻してしまっても、企業に誠意をもって対応するようにしましょう。

本記事では、面接に遅刻したときの対応方法についてポイントを述べてきました。一見マニュアルのように感じるかもしれませんが、まずは人としての礼儀が備わっているかどうかで、このポイントが誠意ある対応として企業側に伝わるようになります。

「約束の時間に遅れるなら相手に謝ること」、「自分の都合によって予定が変わったにも関わらず、臨機応変に都合をつけてくれたことに感謝すること」、これらは就活や面接という場面だけでなく、本来良好な人間関係を築く大切なものとして、身につけておくべきマナーです。そのことを理解したうえで、本記事で紹介したポイントを実践して良い結果に結び付けていただければと思います!

                     

ABOUTこの記事をかいた人

就職活動を経て大学卒業後は教育業界に従事。結婚後、フリーライターに転向。卒業論文で取り上げた「アサーティブコミュニケーション」を生かし、立場や業界にこだわらない円滑なコミュニケーションの研鑽と実践を日々繰り返す。